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  さつきの食ごよみ

バター醤油で風味豊かに、オクラのバター炒め。

(by 山内早月


野菜を切るのは、楽しい。
いつもそう思います。

たとえ同じ野菜であっても、
切り方を変えるだけでなんだか違った表情に。

たとえばキュウリ。

とんとん、と小口切りすれば、
縁を濃い緑に彩られた、まんまるキュウリ。
ぱらぱらっと散らしたくなります。

ところどころ皮をそいでから乱切りすれば、
ごつごつしているのだけれど、どこか愛嬌のある顔つき。

斜めに切ってから細く刻めば、
見るからにしゃきしゃき。
口の中で水気が飛び散るさまが思い起こされて、
すぐにでもしゃきしゃきと音を立てて食べたくなります。

切り方が違うだけなのに、
受ける印象も、食感も、 それから、味の感じ方も少しだけ違うように思えるから不思議です。

さて、夏の代表野菜のひとつ、オクラ。
一番多いのは小口切り。
とんとんと切っていくと次々に星のような形が現れて、
あたかもグリーンの星たちがきらきらしているかのよう。
大好きな光景です。

ごま和えにするときには、ざくざくと乱切りに。
そうすると、しゃきっとした食感と、ずるっとした食感とが、
ちょうどいいバランスで現れてくれるような気がします。

そして、炒め物をするときには縦半分にカット。
しゃきしゃき感が前面に出てきます。
すぐにできて、たまに無性に食べたくなる。
今日は、そんなオクラのバター炒めのレシピのご紹介します。

まずはオクラの下処理から。
板ずりをして産毛を取り除いたら、
へたの先を切り落とし、ぐるりと黒いところを削いでおきます。
そして真半分に切ります。縦半分に、潔く。

サラダ油を入れたフライパンでオクラを炒め、
火が通ったところでバターを投入。
バターを溶けるのを待ち、
ほんの少しの醤油と、千切りにした大葉を手早く加えます。
そして火を止めれば出来上がり。

炒めたオクラは、しゃきしゃき、柔らか。
バターと醤油の相性の良さは言わずもがな。
オクラがそのコクをぐっと吸い込んで、
しゃきっとした食感とともに、そのうまみを放出してくれます。

そして、和製ハーブともいえる大葉ですが、
意外とバターとの相性もよいようで。
ほんのりとした清涼感と香りのアクセントを添えてくれています。

旬を迎えたオクラは、
しゃきしゃきしているけれど、しんなり柔らかく、
その独特の歯ざわりに夏の到来を感じます。

暑い、暑い、夏。
じっとしていても体力を消耗するけれど、
こうして夏の野菜を食べていると、ちゃんと乗り切れそうな気がします。
●オクラのバター炒め

【材料】
オクラ、大葉、サラダ油、バター、醤油

【作り方】
1)板ずりして産毛を落としたオクラは、ヘタの先を切り落とし、黒い部分をぐるりとそいでおきます。大葉は千切りにします。
2)フライパンにサラダ油を入れて熱し、オクラを炒めます。
3)ほぼ火が通ったところでバターを加え、溶かしながら味をなじませます。
4) バターが溶けたら、醤油と大葉の千切りを加えて火を止めます。


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